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Text Interviews » far on the water Twitter event

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On September 25, 2015, Yuki Kajiura held a twitter event for Kalafina’s 5th album “far on the water”. There were two rounds, and the official hashtag was #5FOTW. Event started at 21:30 JST of that day.

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into the water

本当はもう少し軽い感じの筈だったんだけど、実は同じパートを二人とか三人で重ねています。いざ歌を録り終わってみんなでどんと聞いてみたらかなり分厚くタフな感じに(^^;)。おおこれかっこいいね!と採用決定で、想定より少しチープ…というか攻撃的?な感じになりました。

こういう感じの曲は、コーラス録る時はまだ全体のサイズもアレンジも決まっていない事も多いです。(そもそも当然ですがこのバックの音では歌えないので、歌う時はピアノの和音とか色々入っています)まずコーラスを素材として貰う感じです。

この曲も、録った時はもう少し長かったかな。それからサイズを詰めたり音を足したり惹いたり色々「オケ」的な部分をいじって完成。

実際のレコーディングはアルバム最後。でも造語の、水の中へ沈んで行くような音にしたいなという構想はアルバムを作り始めた時からありました。

アルバム一曲目なのに。何だかわるいことが起きそうな (´ー`)┌。


monochrome

頭の三曲で、「Kalafinaワールドへようこそ的な造語曲」→「今作ってます曲w」→「ざ、王道Kalafina」的な流れ、をやってみたいなという構想の元に。

今歌詞書いてます~うが~!\(*`∧´)/ 的な曲です……(^▽^;)

まだ歌詞がFixしていない時に仮歌詞でみんなに仮歌を歌って貰っていたんですが、その仮歌詞に「眠れなくて誰かと遊びたい」というフレーズがあって。

仮歌を取り終わったときになんだか三人が「ねむれなくてだれかとあそびたい〜♪」って楽しそうに歌っていたんですよ。あーなんかいいなと思ってそこの歌詞残しました。

実は始めはSax入れようと思っていたんだけど。オケ録ってみたら、なんかSaxだとかえってくどくなるなというか、もう少しある意味でクールにしたくてアコーディオンに全面参加して頂きました。よっ佐藤さん!かこええ!ヾ(≧∇≦)〃

「言葉にしたくないものだけ 言葉にしたい」ってのは歌作るときっていつもそんな感じだなあって……。

@riq_ery1205: イベント楽しく参加させて頂いてます。monochromeの歌詞ですが、梶浦さんもお仕事合間に「眠れなくて誰かと遊びたい」って思うことがあるのでしょうか?
@Fion0806: めっちゃありますw。monochromeの人はもうあれ、完全に私ですね……(^▽^;)。
一晩歌詞書いてると、夜明け近くにはちょっとぶち切れた人になってるしね〜。

monochromeは、Aメロのひかるちゃんがめっちゃ効いてるんだよね。このひかるちゃんのクールな感じがあって、サビのわかなちゃんの歌が映えて来るという。

オバヲさん〜♡

まだ白いページ……ああ胸が痛い………_| ̄|○。

しどけなく、の意味を聞かれた記憶。延々と説明しましたw。


五月の魔法

比較的早めに出来た曲。ああこれは頭の方に入れる、今回のアルバムの「ザ・Kalafina」曲になるなと出来たとき感じた曲でした。

モノクロ→色のある音楽へ、を強調したくて敢えて水色という言葉から始めました。

何かをちゃんと愛するってとても素敵で大事なことだなあと……。「愛していたいな」って思います。人でも、音楽でも。

愛するって大変なこと。

そして愛し愛されるということは、ただ大事にして甘やかすという事ではなくて、ひとりで遠くまで行く時の力をくれるものなのではないかなって。

ここの、けいこちゃんの、下ハモの、威力!、ひからせておこう!

海を知らない子供が描いた綺麗な水が本当のうみ……の筈は本当はありません(^▽^;)。

でもそれをほんとうと思う事も一つの「愛」なのではないかと。音楽を作る心ってそんなものにとても近い気がしております。

「西へ行く木馬を呼び止めて」は、「時を止めて」ってかんじですね……。

昔大好きだったドイツ歌曲に出て来る「春」は全て五月なんですよね。どこか憂鬱で、まだ涼しくて、でも期待に満ちて清々しく初々しい。

だからどうしても春の曲が「五月」になってしまう。きっと私の想像上の「春」ですけれど。

おずおずと、でも冬の間ずっと重くたれ込めていた雲のあいだから訪れる美しい春です。

運命、というか未来って本当にただひたすら今の続きだもんね……。

ばっちり3声ハモの曲本当に増えたなあ……むつかしいのよ?


ring your bell

「ring your bell、and raise your song」というフレーズが実はとても気に入っています……。singじゃなくてraiseなの。歌を高らかに掲げるの。

「明るい曲を!」というアニメーション製作陣からのご要望もあって、旋律は明るめの曲に……。

そう、自分の足を止めるのって自分だけだよね……(^_^;)。

どこまでも遠くまで見える丘陵に響き渡る教会の鐘の音が子供時代の思い出としてずっと心に残っていて、だから私の歌詞には良く鐘の音が出て来ます(^▽^;)。知ってる……。

本当に美しいんだよね……。

「幸福と絶望」はシナリオからのキーワード。

ring your bellの間奏に入る所結構好き( ̄∇ ̄*)ゞ。

これだけ積み重ねて来たから、三人で出来る事、が本当に増えました。ありがたいことです ( ̄人 ̄) 。


うすむらさき

タイトル詐欺。うすくないよね。

これは結構難しい歌。割と好きでよく使うスケールだけど、半音全音しっかり歌わないとわけわかんなくなっちゃうしね〜。レ♭ミ♯ファソラ♭シ(♯)ドレ的な。

曲的には、オバヲさん(*゚∀゚)=3ハァハァ!とか他とりあえずバンドグルーブ(*゚∀゚)=3ハァハァとか弦行けぇ〜ヾ(  ̄▽)ゞオーホッホッホ!!とか色々ありますが。

歌詞的には「うすむらさき」的なものを羅列してみました的なそれだけの歌詞です。

この場合の「うすむらさき」は色彩的に本当にその色という事ではなく、好きという意味に限らず自分の心をざわつかせるもの、的なイメージかな。そんな風景や情景の羅列。

人はみんな何かしらの自分フィルターを通してモノを見るものだなと思いますが、私はそのフィルターを取っ払ってなるべく客観的に「みんなにわかるもの」を目指したものよりも、ばっりんばりんにフィルターかかった作品の方が好きだったりします。

この曲は「うすむらさきフィルターかけっぱなして世界を眺める」曲ですね。

そんな自分フィルターで世界を眺めると、世界がまたどんどん愛しくなって来るのでありますよ。

ただ水が海に流れ込む情景に、自分のフィルターをかけてわかれうたにしちゃったりする訳ですよ。びば妄想、です。

そんな訳で全てを染めちゃって!

ゆ……ゆびがつかれた……。(((((( o_ _)o

うすむらさき、是永さんのカッティングがまた……(*゚∀゚)=3ハァハァ

普通は昼から夜へと「暮れて行く」ものですが、夜の住人にとっては夜明けへ向けて「暮れて行く」のかもしれませんよ……。

こういう弦書くの大好き。(*゚∀゚)=3ハァハァ

そう趣味曲。ある意味はあはあ曲……でした。


identify

identify じゃーじゃーじゃ!

実はかなり昔からあった曲。曲だけは。Aメロとか気に入ってたんだけど、サビがちょっと……そのちょっと……ダサいかなって、自分では思っていて(笑)←こら。なんとかサビだけ変えようとしたんだけど、このサビがまた強烈すぎてどうしても変えられなかったw。

M氏がこの曲気に入っていて、「そこがいいんじゃないか!」って。で、次のアルバムには入れよう!と主張されていれる事になりました。

タンタンと〜の所は、なんかそんな男子いるよな〜なんて色々考えながら書いてて楽しかったw。

これながこういちーーーーーーーヾ(≧∇≦)〃

まあ、「まるごと飲み込む」のが出来ればいいよねー。

でも相手を「まるごとのみこむ」のは実は男子の方が上手な気もする。(どうでもいい話)

identifyは、人が人を(その人であると)確認するとか、身元を確認するとか、何かを特定、明確にする的な意味ですが、まあつまりそこにいる「人」を一人の人として認める、的ない見合いで使っています。

人の短所も長所も、自分の主観であるだけだし、一緒にいたい人のそんな所も全てまるごと飲み込む、事が出来たらいいよね……。

当然どこかで喉につっかえますが、そのつっかえこそが「identify」なのかもしれないなって。するっと飲み込む事が出来たら、案外魅力も感じないものかも……しれないものね。(あくまで「かも」)


灯影

灯影(ほかげとよみます、読みにくくてすみません。でもこの漢字がぴったりだと思って)

前も呟いたけど、何かをふとさりげなく補って貰えたこと、言葉でも行為でも、相手が覚えていないような些細な事でも、そんな事が深く心に残ることってあるなって。

櫻田さんのピアノとわかなちゃんの歌を一緒に録りました。

そうしないとこのピアノは異様に弾きにくい(^▽^;)。ゆっくりすぎてね……。

そのピアノと歌合わせで弦も弾いて頂きました。結構揺れてるからね。

前、M氏に、「梶ちゃんの歌詞には音楽って言葉多いよね」って言われて、「うっ…すみません(^▽^;)」と言いかけたら、M氏がさらりと「梶ちゃんは音楽の力を信じてるんだね」って。

ああ、そうなんだな……ってすとんっと落ちて、きっとM師にはさりげない言葉だったんだろうけど、一生忘れないと思いました。何となく、灯影、を聞きながら。


One Light

Kalafinaの曲は……どこまで「ポップ」にしていいか自分の中に葛藤があって。(あくまで自分の感覚でしかありませんが)

そういう意味でこの曲はKalafina最右翼、というかんじかなw。くどいですがあくまで現在の、自分の感覚でしかありませんが。これから変わるかもしれないしね。

歌詞書くのにちょっと苦労しました……これは「アルスラーン戦記」という作品のために書いたんですが。改めて読むとあの作品には「女々しさ」が無いんだよね。割と私の歌詞って普段女々しいのでw。そこを排除して書こうって。

メロディーがポップになりすぎたな、と思うと、間奏なんかで調整する事もあるんだよね。昔の曲だけどfantasiaなんていい例。

これまたMVがかっこよくてね……(´▽`)。

「王になる」って決意ってすごいよね。私絶対嫌だもんおうさまとか……。

だが曲はもうわんらい!

相変わらずさびにブレスする箇所が無くて一人で歌えないな〜(´▽`)。

ぼくは、ゆける、のひかるちゃんときたら。( ̄ー ̄)


むすんでひらく

明るい曲!アルバムなのに明るい曲!(*゚∀゚)=3

分かり合うのは難しいけど、あ、今ふと心が繋がった、という瞬間って(気のせい上等)確かにあって、そういう瞬間があって初めて、人は心をオープンにする強さを持てるのかもしれないなって。

Aメロは……何かね、これが駄目だったら人生終わりだ……!と思うこともあるけど、でも最後の駅(と思い込んでいた場所)を過ぎた後も、人生って続いて行くんですよね。

もういやだ〜おわりだ!的な事があった後にあまりに淡々と人生が(死ぬまでは)続いて行くことに驚き呆れ、それがひどく悲しい事のように思えた事もございましたが、次第にそれは大いなる救いなのだなと思えるようになりました。私も。かつて。

メロディーがきらきらしていたので、歌詞にもちょっときらきらしたワードをちりばめてみました。

風に揺れる梢は、心、かな。

自分にも、他の誰かにも、実はもう二度と会わなくなった人にも、同じように人生は続いて行くんだって、気付いた時って結構衝撃だっんだ、私は。

プラネタリウム……の下りは、わかなちゃん歌詞が好きだったみたいで、仮歌の時から激ウマだったw。歌ってもらうとすぐ分かるんだよね。「あ。君ここの歌詞好きでしょ」って。

みずうみの底は心、夏の蒼い雨の雫は様々な記憶、水の中に沈んではいるけれどまだ他の水と解け合ってはいない。そんなイメージで書いていました。

けいこちゃんはね。もうどう考えてもどのアルバムでも一番歌ってるねw。

むすんでひらいちゃう。

オケ録りの時、スネアの位置を強一さんとめっちゃ議論しながらドラム録ったなあ。入れすぎると違っちゃうんですわ。この手の曲。

閉じ込められた場所で初めて光るものもあるんですよ引きこもり同士の諸君よ。ダイナモ発動!

何を食べて自分の心が育つかは、自分で選んでいいと思うんですよ。


heavenly blue

なんかもう懐かしい!

AメロはKalafinaラップって感じですね。

これも完全に作品合わせの歌詞なんだけど、歌詞は、初めの二行が書けた時に、あ、出来たな、って何となく思った。

Aメロの歌詞が先にあったので、サビは少し綺麗目歌詞で。

Aメロ的な攻撃的なメロはひかるちゃん抜群だよね。勿論ひかるちゃんの持ち味はそれだけじゃないんだけど。

本当にこの三人みたいに、根本的なリズムの取り方が違うひとたちがライブでびしっとハモってゆくのは大変なのよ(^▽^;)。

れみさまおうつくしい……(*゚∀゚)=3

へぶんりぶるー。

この曲もAのひかるちゃん→Bのわかなちゃん効果を相当意識しながらメロ書いてました。

歌詞のあるメロディーは勿論だけど、造語を歌って頂く方も、メロによって合う合わないあるから、色々変わります。誰が歌うかによって歌は変わるから面白いですよね。


空色の椅子

早かった。曲も歌詞も同時進行で一晩で出来ました。本能曲。日本語曲ではアルバム最後に作りました。

椅子って不思議なアイテムで……初めはそれだけで完成された一つの「モノ」なんだけれど、誰かが長く座り、そこがその人の場所と一旦定められると、その人がいなくなると椅子そのものが「欠如」を乗せる台のようになってしまうんですよね。

短い曲なんだけど……こういう曲作るの好きです。ええ。何か自分の根本という感じがしてます。

そして本能曲は大抵秋っぽくなる……。

そしてこういう曲のわかなちゃんはもうまじ最強です……殺傷力高いです。

もう秋なのに、雲だけなんだか夏の名残を引きずっているような、そんな雲時々出現しますよね。ちょっと切ない眩しい雲。

ひとりはいやだのわかなちゃんのなきっぷり……(ノ_-。)。


believe

信じることに根拠はいらないと思う。でも信じたら責任が生じるよね。「信じたからには叶える」という、自分を裏切らないための責任が。

信じる事を信じるってやつですね。

この是永サンのフレーズいいな(´▽`)。さすがであります。

未来を捨てない勇気って大事よね。蛮勇。

あと一曲……やっぱり始まると早い!

ご質問全てお答え出来なくてごめんなさいね……。そして曲は既にびりーぶ。


far on the water

ヒストリアの曲、OPも含めてこれだけ沢山歌わせて頂けるのは本当に幸せですね……。勿論他の作品の歌も、その作品のイメージにも繋がる歌を書かせて頂けるのは光栄の極みです……。

さざなみでいいんです……。飲み込まれたって、残らなくてもいいんです。さざなみを立てること、そのものが尊い。

Kalafinaの歌も、聞いて下さる方の心に小さな「さざなみ」を起こせるものでありたいといつも思っております。心の底から。

最後の二行は私の祈りのようなものです……。


Other Q&A + closing comments

Other Q&A:

@setsu_tobi: 3声ハモリの曲は、曲を作る最初のところから、この曲は3声ハモリだ、と決められているものなのでしょうか?
@Fion0806: そうですね。3声ハモはもうメロがハモありきの旋律だったりします。

@setsu_tobi: 造語が歌い手さんでかわるかも?ということは、ライブバージョンに編曲されるときに造語歌詞を変えることもある、ということなんでしょうか? あっ、これはKalafinaの質問じゃないですね
@Fion0806: 歌詞は変わりませんが、ハモの旋律は結構変わっていたりします(´▽`)。本来無かった下が入っていたりね。

@uru_niconico Kalafinaの3人からこういうハモリどうでしょう?と追加されることはありますか?
@Fion0806: それは一切無いですね。

Closing comments:

はやくも2周目最後の曲となりました。途中から、そして最初から、ご参加下さったみなさま。本当にありがとうございました!!(´▽`)そして何より、Kalafinaの「五枚目」を聞いて頂けて、嬉しいです。ありがとうございます!

前もツイートしたけれど今回のアルバムは本当に「歌」が素晴らしかったと思っているんです。五枚目まで積み重ねて来られたからこそです。三人がまだまだ進化して行く、という事に私も驚いています。

全てがひとつひとつ、だったなって。そんなに早い進化じゃなかったりすることもあるけれど、確実に変わって来られたKalafinaであります。変わって来られたということは継続あってこそ。聞いて下さる方がいらしたから変わって来られたんです。

これからもきっと変わって行く。そう思えることが嬉しい。きっと貴方に、Kalafinaのさざ波が届きますように……(´▽`)。

本当にありがとうございました!!感謝をこめて。おやすみなさい!(^▽^)/

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