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Text Interviews » Yomiuri Article (2009)


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梶浦由記、試行錯誤の集大成

アニメ音楽の人気作曲家、梶浦由記が率いる「Fiction Junction」が、TBS系の深夜アニメの主題歌になった初めてのシングル「Parallel Hearts」(フライングドッグ)を出した。

4人の女性ボーカリストを起用する珍しいプロジェクト。この曲も「梶浦サウンド」と形容される、分厚いコーラスが特徴だ。

会社勤めをしながら続けていたバンド活動が認められ、1993年にデビュー。2002年、アニメ「機動戦士ガンダムSEED」のエンディングテーマを手がけ注目を集めた。昨年は北野武監督の映画「アキレスと亀」の音楽を担当した。

作曲は独学。「深夜アニメの黎明期で意外性のあるものが受け入れられた。トライ・アンド・エラー。仕事をしながら覚えていきました」

東洋と西洋が融合したような曲調はオペラ、ワールドミュージック、聖歌、テクノなど、「これまで聴いてきた音楽の集大成。これらの音楽を経由してきたことが血肉になっています」。

劇場版アニメ「空の境界」シリーズの主題歌を担当する「Kalafina」のプロデュースも手がける。

「自分の感覚を信じ、自分が気持ちいいと思える曲を作っているだけ。作品に真剣に向き合い、ベストを尽くしたい」

(2009年5月21日  読売新聞)
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