VPCG-84613 | November 1, 1996 Soundtrack 21 tracks (18 by Yuki Kajiura) [Click to Enlarge] |
Music: Yuki Kajiura (1-13, 15-20), IKUKO (14, 21)
Arrangement: Yuki Kajiura (7), Kenichi Kimura (7), Aki Kudo (chorus arrangement, 7), Yasuaki Maejima (14, 21)
Lyrics: Aki Kudou (7), Goro Matsui (14, 21)
Vocals: Aki Kudou (7), IKUKO (14, 21)
Musicians:
Piano: Yasuharu Nakanishi (1, 4, 16, 19)
E. Guitar: Jun Sumida (4, 15, 18), EBBY (9, 10)
A. Guitar: Jun Sumida (2), EBBY (17)
Bass: Kenji Takamizu (1)
Drums: Aki Kudou (9, 10, 17)
Sax: Takuya Yamamoto (2)
Percussion: Obawo Nakajima (1, 12, 16, 18, 20)
Tracklist
- OPENING THEME (Kyosuke No. 1)
- LOVE I
- Omoide I
- Tohou ni Kurete
- Madobe kara (Kyosuke No.1)
- Doko ni iru no…
- Sônyû Uta “LOVE IS POWER”
- Omoide II
- Lounge I
- Lounge II
- Kousaku Suru Omoi
- Kyosuke no Theme I
- Saikai
- Sônyû Uta “DON’T BE AFRAID”
- Isekai no Tobira
- Anata ni Koko ni Ite Hoshii (Kyosuke No. 1)
- Kyosuke no Theme II
- LOVE II
- Yori sou futari (Kyosuke No. 1)
- Ima, Soshite kore kara
- Shudaika “DAY DREAM ~ soba ni iru yo”
Liner Notes
青春マンガという言葉は、既に死語になりつつあるのでしようか。方。も何時の時代もマン ガはある意味でその時代の青春を語ろうとするものなのでしょうが、少なくとも私が十代 の頃の(!) 「言いたいけど言えない、口もきけないもどかしさ」といったものがメインテー マになっているものは、既に主流から去っている気がする。 漫画雑誌というものを買わなくなってから久しいですが、高校の頃には教室の開いたロッ 力ーに誰かが買った少年雑誌が詰め込んであって、その中の花形として「きまぐれオレンジ・ ロード」も存在していました。涙や汗の飛び散るスポ根青春モノとは違うけれど、ちよっと サエない男の子が二人の美女に愛されちゃって、ナイショだけど超能力の持ち主で、軽くエ ッチで、でもいざというときにはカッコいい(?)。これが青春マンガでなくして何であろう。 「こんなに上手くいくハズないよねー」などと文句をつけつつ、男子はもちろん、女子も皆な んとなく気になって読んでいたなあ。(男子と女子って言葉も使わなくなって久しいですが。)「き まぐれ」はまさに、当時の青春マンガの代表選手とし一世を風魔していたのでしよう。私と 同時期に十代を過ごした人の中で、少なくともこのタイトルを聞いたことが無い人はいな いに違いありません。「結局どっちにするんだよ恭介!」と言っている間にいつのまにかこ っちも大人になって、久しぶりに再会したら彼らもちゃんと成長しているではありませんか。
22歳の力メラマン? 譜が? 何だかこちらの歳まで思い知らされてしまいました。ですが、 うすうす分かってはいたものの、「結局どっちに…」のナゾがやっと解けて、私は満足です。 実写以外の映像の、いわゆるアニメの音楽を手がけたのはこれが初めてです。若干悩みが入 っていたら、スタッフの方から「“アニメ”を意識しないで結構です。」との有り難いお言葉。 これ幸いと、結局好き勝手に作ってしまいました。とはいっても映画の内容的にはやはりロ マンス系が中心でスローからミドルテンポが多く、超メロ風のモノもありますが、どっこい 異次元サスペンス調などもいきなりあって、これはなかなか面白かった。サントラの楽しい 所は、警段一枚のCDに収められない内容のものを盛りたくさんに作ることが出来るといっ たことでしょうか。特にこの映画はノスタルジーはあっても暗いところが全く無く、全編(ほ ぼ)ほのぼのとした気分で仕事をすることが出来ました。映画を見られた方はストーリーに 集中していて音楽まで覚えていないかもしれませんが、実はこんなだったんですよ。 Aguaさんの素敵な歌も入ってます。登場人物のお気に入りにでも思いをはせつつ、(私は結 構飛んじゃってる早川みつる君が好きですが)とりあえず、楽しんで聞いてくださいね。
梶浦由記