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リスアニ! LIVE 2010 SPECIAL INTERVIEW
Kalafina
今や、その勢いは海を渡るほどとなったKalafina。Wakana、Hikaru、Keikoの3人がライブにかける思いと”リスアニ! LIVE 2010″への意気込みを語ってくれました!
──まずは”リスアニ!LIVE 2010″にご出演いただき、本当にうれしいです!
Kalafina :
ありがとうございます!
Hikaru :
私たちもたくさんのアーティストの方々と共演するのはすごく刺激なるので、こういうイベントはいつも楽しみなんです。
──今年に入ってから複数のアーティストと一緒に出るイベントに出演される機会が増えましたが、改めてワンマン・ライブとの違いをどのようなところで感じますか?
Wakana :
これだけたくさんのアーティストのパフォーマンスを観る機会ってあまりないので、自分もお客さんになったような目線で楽しめますよね。共演者の方々と一緒になってイベントを盛り上げていこう! という一体感が味わえるのも、魅力ですね。
Hikaru :
あと、私たちのライブを初めて観るという方が多いと思うので、どうやって自分たちの持ち味をその方たちにわかってもらうかを考えるんです。その経験が自分たちのワンマン・ライブにも活かされていくので、すごく貴重な体験だと思っています。
Keiko :
私は、あの「ざわざわ」っとした空気感がすごく好きです。あの感じは独特なんですよ。ワンマン・ライブって一から全部自分たちで作り上げていくものですけど、イベントは各アーティストが作るものなので、特別な空気感が生まれていて。あの感じはワンマンでは作れないですね。
──自分たちだけではなく、いろいろなアーティスト目当てで来ている観客たちをKalafinaの世界観に引き込む難しさは、感じませんか?
Keiko :
正直、難しいです(苦笑)。その点についてもよく三人で話しました。Kalafinaの曲って 独特なので「どう表現することがベストなんだろう?」と。その結果、「私たちは私たちらしくやる。それで受け入れてもらえたらラッキー」くらいに思って、 「私たち自身も楽しみたい」と結論が出たんです。「いろいろな好みを持ったお客さんがいるのに、私たちの精一杯をぶつけて受け入れてもらえたら、それはす ごくうれしいことだよね」って。どんなときでも、どんな場面でも、自分たちらしさを忘れてはいけないと思ったんです。冷静になって、自分たちが大切にして きたことを守る。それがブレると、イベントって動揺しちゃうんですよね。メンタル面が少し強くなったのかな? って(笑)。
──ブレないのは、自分たちの音楽性に絶対的な自信が持てるようになったからだと思うのですが。
Wakana :
そうですね。そこも、いろいろなライブに参加したり、ワンマン・ライブで海外に行ったり、そ ういった経験が活きているのは感じます。イベント出演で中国に行ったとき、私たちの前に出演していたアーティストがすごく盛り上がっていたんですよ。私た ちは幻想的な厳かな雰囲気で入っていくので、すごくドキドキしてしまって。でも、「頑張ろうね……」と言って3人で手を繋いで出て行ったときに、 ものすごい歓声が会場中から聞こえてきたんです。「ずっと待っててくれたんだ」って、確信しました。そのとき、自分達自身が「どうしよう?」とか、思っ ちゃいけないんだって改めて思ったんです。やっぱり、そういう一つひとつの経験によって強くなりました。そして、その気持ちは忘れちゃいけないものだと思 いましたね。
Hikaru :
私はすごく緊張するタイプなんですよ。でもKalafinaの曲って前奏が長いので、そこか らKalafinaの空気も生まれているんだと思うんです。改めて、曲の力ってすごいんだなって感じますね。歌い始めが造語だったりするので、そういう部 分でグッとKalafinaの世界に引き込むというか。ステージ上にはいらっしゃいませんけど、梶浦(由記)さんにも支えられているなぁって感じます。
Keiko :
私たちの曲って一つひとつが重要な要素で成り立っているので、スタートしたその瞬間に分わかってもらえるような音楽なんだなって、いつも思います。あと、前奏を聴いていると自分たち自身も世界に引き込まれるし……。いろいろな発見がライブごとにありますね。
──Kalafinaがスタートした頃はライブをあまり想定していなかったと思うのですが、昨年から今年にかけて怒涛のライブ・ラッシュを経験し、ライブに対する意識が変わってきたと思います。そんな3人が考える、「ライブとは?」を聞かせてください。
Keiko :
仰ったように、最初の頃は「これ、生でどうやって歌うんだろう?」って本当に思っていて(笑)。ライブ用の譜面をいただいたときに造語を見て、「これ、本当に歌うの?」っていう気持ちになったよね(一同笑)?
Wakana :
なったなった(笑)。
Keiko :
ひとりで練習しているときはそういう気持ちだったけど、3人で合わせたときに見えたんですよ。 「CDのあの感じ、作れるな」って。Kalafinaの曲は生でやるとき、この3人が絶対必要なんだっていうのをすごく感じました。そして、「ライブで見 せていけるユニットになりたい」って思ったんですね。CDだけじゃなくて、生で聴いたらなおいい曲になったと言われたいと思って。
Hikaru :
私の場合は、歌ってきて良かったなと思える場所かな? って。ひとりで歌うのもすごく気持ちいいけど、それって結局自己満足になりやすくて。3人で歌うと、自己主張と引くところと、そのバランスと、本当にいろ いろ考えながら歌えるんです。ただ単に気持ちいいだけじゃなくて、自分の中に湧いてくるいろいろな感情が楽しめるのが好きですね。しかも目の前にお客さん がいると、その気持ちも倍になるんですよ。「あぁ、Hikaru今生きてるなぁ」って感じます。ステージに立っているときが、いちばん幸せですね。いつも ステージの上で幸せメーターが振り切れちゃって「やばい、冷静にならなきゃ!……でも幸せ~!」という葛藤を繰り広げています(笑)。
──(笑)。Wakanaさんはいかがですか?
Wakana :
お客さんの目線でいうと、イベントって遊園地に行くような気分だと思うんです。「今日は何が 起こるんだろう?」「何を歌ってくれるんだろう?」「どんな衣装だろう?」とか、その日をすごく楽しみにしてくださる方も多いと思うので、私自身にとって も特別な日にしたいと思うんです。私の憧れは「毎日ライブが出来る人」なんですけど、どんなライブでも、毎日ライブでも、その日常に慣れることなく毎日が 特別になってしまうんだろうなって。そういう風に自分の中で緊張感を持てるのは、とても大事なことだなって思うんです。今でも「もうすぐライブだね」とい うひと言で、自分の心臓をギュッと握られているような感覚になるんですよ。ライブって、お客さんやスタッフ、そしてメンバーたちと一緒に生み出す、その場 でしか生まれないセッションだと思うのですが、それが毎回素晴らしいセッションになって、特別な一日になったらいいなと思います。
──最後に”リスアニ!LIVE 2010″への意気込みをお願いします!
Keiko :
Kalafinaとしては、2010年最後のライブです。すごくシンプルに、今年最高のライブにしたいと考えています。そして、気持ち良く年を越したいです!
Hikaru :
今回も、幸せオーラ出しまくります(笑)! 皆さんの幸せメーターを振り切ってしまうくらい、楽しんでいただけるライブを目標に頑張ります!
Wakana :
クリスマスも近い、師走の慌ただしいなかに大勢のお客さんにお集まりいただくので、「今年も 一年楽しかったなぁ」と思っていただけるようなライブにしたいです。そしてその日の夢の中に、私たちが潜り込めるぐらい印象を残すことができたらうれしい ですね(笑)。ぜひ楽しみにしていてください!
Interview & Text:冨田明宏
Profile:
梶浦由記プロデュースによる劇場版『空の境界』の主題歌プロジェクトとしてスタートした「Kalafina(カラフィナ)」。2008年1月23日 「oblivious」で鮮烈のデビューを飾り、デビュー以来3作連続でシングルチャート・トップ10入りの快挙を成し遂げる。以後、リリースする作品全 てがトップ15以内にチャートインし、最新作の2ndアルバム『Red Moon』は、オリコン・ウィークリーチャート5位を記録する。また、2010年2月、3月に初のワンマン・アジアツアー、5月、6月には国内ツアーを行 うなど、国内外でその人気を博している。2011年2月16日には、TVアニメ『魔法少女 まどか☆マギカ』のED曲をリリースする。
OFFICIAL SITE:
http://www.kalafina.jp/