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Kalafinaインタビュー 魔法少女まどか☆マギカEDテーマ「Magia」が2月16日発売!
野外ライブはいい経験でした
じゃぽかる初めてのインタビューは、現在オンエア中のテレビアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」のEDテーマ「Magia」を2月16日に発売するKalafinaの3人です。
精力的にライブを行う彼女たち、今年春には全国4ヵ所のライブツアーが決定しています。
――まずはじゃぽかるもお邪魔した徳島の「マチ★アソビ」でのライブの感想をお聞きしたいんですが、冬の野外は初めてだったそうですね。
Keiko 寒さ対策万全にして臨んだんです。夕方からスタートして日が暮れて……野外なのでいつものライブと違って照明などの演出もない し、野外ならではの状況で歌えたのはとても新鮮でいい経験でした。徳島の方たちは皆さん暖かくて、初めて行かせていただいたとは思えないくらい、1時間楽 しい時間を過ごせました。
Wakana 緊張していた部分もあったんですど、心がほぐれて暖かいライブができたんじゃないかと思います。立ち上って応援してくれる方がいたり、皆さん楽しんでくれたんじゃないでしょうか。野外ならではの空気は他にはないもので、面白いんだなと感じることができたライブでした。
Hikaru みんなで一緒にコートを買ってグローブを買って、ロングスカートの衣装で臨んだので防寒はばっちりじゃないかと思って行った んですけど、とても寒かったです(笑) 最後の曲、「snow falling」はライブの後に皆さんは(アニメ『空の境界』の)終章をご覧になると聞いたので、すっと物語に入って頂けたらいいなという気持ちで歌わせ てもらいました。想いが詰まった一曲になったと思います。
――昨年は海外での公演もありましたよね。
Wakana 海外でのライブは、世界中の人が同じ気持ちで喜びを分かち合えるものが音楽なんだと再確認できました。お客様も Kalafinaを待っていてくださって、日本語を勉強してくれている、その思いが伝わるぶんうれしいですね。言葉が伝わらなくても音楽で伝えて行けた らって思いますが、どのライブも伝えるものは同じなので、それが海外の方に伝わっているのは嬉しいことですね。
Keiko 最初に海外へ行かせていただいたとき『空の境界』のテーマを歌うと前奏で歓声があがって、アニメの力はすごいなあって、やっぱ りこれだけアニメで知って貰えるんだなあって思ってびっくりしました。12月に台北に行ったときはセカンドアルバムのツアーだったのですが、アルバムを台 湾でもリリースしていたので、Kalafinaの音楽を聴いてくれているんだなと、そういう声に励まされたのでそれはすごくうれしかったです
Hikaru 日本のライブでも一緒に口ずさんでくださるかたはいるんですけど、海外のお客さんは一緒に歌うっていう感じです。アンコール の一番最後に歌った曲は最後の大合唱みたいな感じになって圧倒されました。ライブを現地で開催して皆さんの反応を見て、実感しましたしうれしかったです。
――梶浦さんの曲は世界で受け入れられているんですね。
Wakana 梶浦さんの音楽はやっぱり難しいですね。音楽には一切妥協されない方ですし、繊細にすべてを作り上げていかれるので、いかに 応えるかという部分では難しさを感じることもあります。その気持ちを梶浦さんに伝えることによって、曲の世界観を私たちも知ることができると思っていま す。3人で曲について意見を交換することもありますし、歌っているときのコーラスワークで悩むことは多いです。悩みながら作り上げていくっていう部分で苦 労はありますが、嬉しい苦労です。
Keiko 梶浦さんの世界観の表現にははじめは悩みました。でも歌ってみて楽しかったって思いやおもしろさは毎回あって、次はどんな曲を 書いてくださるんだろう?と待っているんです。ライブでCDを上回れるように表現して歌うというのは難しくて、苦戦する部分でもあるし、音楽を歌っている 限りずっと続いていく自分への挑戦だなって思っています。3人の声のリレーというのがKalafinaの面白さで、一気に曲をがらりと変えてしまう声の力 というのを感じてもらえると思います。
Hikaru 私は曲を歌うときに景色が見えるんですよ。今まで自分が見たものとか現実にあるものが見えることが多いんですけど、梶浦さん の楽曲をやるようになって、想像の世界とか色、明確なものと曖昧なものが混ざった景色が見えるようになりました。やるにつれて景色が見えやすくなったり、 この曲は色が強いんだとか、毎回発見があって。自分が見ているものも出しつつ、聴いてくださっている皆さんが見ているものを取り入れて進化させることがラ イブで表現できればいいですね。
ツアーもとても楽しみです
――新曲「Magia」がいよいよ発売になりますが、曲の第一印象はいかがでしたか。
Wakana イントロが変わっているなと思ったんですけど、力強く駆け抜けるようにいくのかと思ったらブレーキをかけながら走り出してい く感じ。できあがってから「Magia」という言葉の意味とか歌詞を、きちんと読み込んで意味がわかってくると、葛藤とか迷いとかであらわしているのが、 リアルな部分なのかなと。メロディにある幻想的な部分とは反対のものがすごく詰まっていると思いました。
Keiko 「あやしい」「かっこいい」「あやしい」って印象でした。3人の声が入る前のものだったので、この2つが交互に出てくるな、と思いました。メロディだけ聴いた印象だと、これはかっこいい曲になるんだろうなって思っていました。
Hikaru バックの音だけ聞くとアッパーチューンなので勢いで歌う曲かなって思ってたんですけど実際は違いましたね。
――アニメ(「魔法少女まどか☆マギカ」)のほうもご覧になったんですよね。
Wakana 絵がすごくかわいらしいですよね。最初は、「これ『Magia』のアニメですよね?」って思ったんですけど、シリアスな部分 がたくさんあって、かわいいだけじゃない。魔法が使えたらいいなという想像や願いが力になるし、人間はいつもその力があるんだよっていうようなことが歌詞 に書かれているので、アニメともお互い反映されていると思います。アニメを見て楽曲を聴いていただくとすごく説得力を感じるんじゃないかと思います。
Keiko 3人とも魔法少女って聞いたとき からすごくわくわくしていて(笑)でも「Magia」じゃないですか。ちょっとなんか違うなと思って作品を見たら、1話は頭から戦闘シーンでしたし、これ からお話が進んでいって「Magia」がエンディングにぴったりだって皆さんに思ってもらえるようになるだろうと思います。
Hikaru 「まどか☆マギカ」はリアルタイムに近いくらいで見ているんですけど、1話2話でエンディングが流れなくて、3話でやっと流 れるようになりましたよね。3話からのストーリーだとこのエンディングで合うんだっていうのはすごく納得できたし、梶浦さんがアニメを考えた上でこの楽曲 を作られた意味がわかりました。
Keiko 小さい頃は夢を見ていたけど、大人になるにつれて現実と理想は違ったりとか、思っていたことがうまくいかないことが増えてきた りとか……。根本は夢だったり、願いだったりだと思うんです。自分の想いを信じる、それは魔法より強いということだと思います。なかなか照れくさくて言え なかったりもしますけど、「Magia」ではリアルに歌っていると思うんですよね。レコーディングのときにも気持ちが乗せやすかったですし、歌詞に注目し てもらいたい曲になりました。
Hikaru 今までの自分の体験とか想いとかを込めて歌わせてもらったんですけど、アニメを見てからこの歌詞を見ると、そういう意味も あったんだと気付かされることもあったし、歌詞がリンクしていたりとか、新しい発見もありました。まだアニメも前半なので今後どういう変化を見せていくの かも楽しみだし、歌詞の考え方もアニメを見ることによって増えると思ってます。
――この「Magia」と同じタイトルのコンサートツアーも春に行われますね。
Wakana ツアーまであと2ヶ月くらいなんですけど、去年末にC.C.レモンホールでやらせてもらったことを考えると、すごく早かった なあと思っています。今回の新曲の「Magia」っていうタイトルでやらせていただくので、魔法のような一夜にできたらいいなと思っています。今までとは また違うKalafinaを見て頂けて、楽しんでもらえるようにがんばりたいと思います。
Keiko 春のツアーは初めてですし、今年初めてのツアーなので、私たちに会いに来てくれる時間を、みんなで一緒に笑顔でいられる時間を 過ごしたい。そういう風に思える一日にしたいなと。そしてたくさんのサプライズを考えて皆さんのことをお待ちしていますので、期待して待っていてくださ い。
Hikaru 春のツアーは富山という新しい場所が加わりました。実は私の出身地なんですけど、今回ツアーにかける思いも強くなっていま す。今回ツアーを回らせてもらっている間にもKalafinaが成長して行けたらなと思うし、ファンの人に見てくださるかたにもっとKalafinaを好 きになってもらえるように、もっとKalafinaを見たい聴きたいと思って頂けるようなライブができたらいいなと思いますね。